2000-01-20 ArtNo.21608
◆<馬>今年の国内総生産成長率6%:MIER
【クアラルンプル】マレーシア経済は民間投資と民間消費の回復に加え、依然堅調な外需に支えられ、今年は6%の成長を遂げる見通しだ。
民間シンクタンク、マレーシア経済研究所(MIER:Malaysian Institute of Economic Research)は昨年第4四半期の成長率を9%と予想、昨年通年の国内総生産(GDP)成長率予測を、当初の3.6%から4.8%に改めた。
MIERが18日主催した全国経済見通し会議の席上、同研究所のMohamed Ariff常務理事(ED)が語ったところによると、低金利、法人債務再編の進捗、銀行システムの健全さ等に支えられた内需の回復は、民間業界の復調を促す見通しで、ビジネスや消費者の自信回復も経済活動を一層活発化させる見通しだ。今年の民間需要は8.1%、公共投資は7%、それぞれ成長が見込まれる。
外需が堅調を保つ見通しのため、商品輸出は12.1%、輸入は17.7%の伸びが見込まれる。サービス収支の赤字は311億Mドルに拡大するものの、経常収支は国民総生産(GNP)の11.4%に相当する347億Mドルの黒字を記録する見通しだ。
インフレは昨年の2.8%から3.4%に加速するが、失業率は昨年の3.7%から3.5%に下降するものと見られる。(NST,MBT,STAR:1/19)
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