2000-01-20 ArtNo.21605
◆<星>モクザニ・マハティール氏、ゴールドトロン会長に就任
【シンガポール】シンガポールの自動化店頭市場セスダック登録のGoldtron Ltdは18日、マレーシアのマハティール首相の子息Mokhzani Bin Mahathir氏(39)を会長(非業務担当)に指名したと発表した。
最近の債務再編で再起への一歩を踏み出したばかりの電子製品の流通/契約製造業者ゴールドトロンは、同時にPeng Chian Chua氏を専務取締役(MD)に指名した。
モクザニ氏はTongkah Holdings Bhdの業務担当会長兼最高経営者(CEO)、Pantai Holdings Bhdの業務担当会長、THB Industries Bhdの会長を務めるマレーシアの著名なビジネスマンで、これ以前からゴールドトロンの取締役を務めていた。
ゴールドトロンは、Johor Port Bhd会長で、Bank Bumiputera常務取締役(ED)も務めたマレーシアのビジネスマン、Mohd Taufik Abdullah氏の救済により、昨年末に債務再編にこぎ着けたが、同再編をとりまとめたArthur AndersenのNicky Tan氏は、当時、Taufik氏の背後に誰か別の者が存在するのか否か、あるいはそれが誰かは分からないと述べていた。
モクザニ氏の会長就任は、月曜にOng Soon Kiat氏が会長を辞任したのに伴うもの。グループ創設者のオン氏は証券市場に故意に誤った情報を流した廉で25万Sドルの罰金刑を科されたため、会社登録局から会長辞任を求められていた。
ゴールドトロンは、独自の通信機器の開発製造を手掛けたのが裏目に出、2億Sドル余の損失を被り、経営難に陥っていた。現在は、電子製品の取引、契約製造、プリンター製造、リチウム・マンガニーズ・バッテリーの製造を主要業務としている。(BT,ST:1/19)
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