2000-01-20 ArtNo.21602
◆<星>ビンタン島住民、土地補償問題を大統領に直訴
【ビンタン/シンガポール】シンガポールに近接したインドネシア領ビンタン島の住民は、リゾート開発を巡る土地補償問題をアブドゥルラーマン・ワヒド大統領に直訴する方針だ。
地方議会のHadi Soeroso副議長は19日、問題を長期化させることは何れの側にもメリットがないと述べ、ワヒド大統領への直訴を通じて早期決着を図る意向を表明した。
住民側スポークスマンを務める学生リーダーは、これに対して住民は3日間様子を見るが、その間に満足の行く解決が図られないなら、如何なる手段を用いてもリゾートと工業団地を占拠すると語った。
この日シンガポール経済開発局(EDB)のフィリップ・ヨー会長に状況を報告後地元紙のインタビューに応じたシンガポール駐在のLuhut Panjaitanインドネシア大使によると、同氏はビンタン島9ヵ村の代表50人と会談、投資家は、インドネシアの法規に基づいて事業を進めており、何の落ち度もないこと、これらの投資家は年間2000億~3000億ルピヤの税金を支払い、年間30万人のツーリストの呼び寄せにも寄与していること、投資家がいなくなれば、住民はこれら全てを失い、生計にも深刻な影響が生じること等を説明、不満は政府当局に訴えるよう説得したと言う。
大使の説得の甲斐あってか、発電所を占拠していた住民らは、この日は占拠を解き、リゾートの外に撤収した。(ST,BT,LZ:1/20)
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