【クアラルンプル】DiGi Swisscom Bhdは今週末にもノルウェー企業Telenor International ASと協力協定に調印するものと予想され、後者は前者の30%権益に1株当たり5.25Mドル、合計7億8700万Mドルをキャッシュで支払う見通しだ。
Telenorはスイスコムが手放したDiGiの30%権益をTan Sri Vincent Tan氏より買い取る。スイスコムは1997年に同権益に7億1600万Mドルを支払っていた。
スイスコムが撤収を決めたことから、DiGiは新パートナーとしてTelenorに白羽の矢を立てたが、後者は欧州を地盤に15カ国に営業網を展開、セル式移動体通信/インターネット/衛星通信領域に深い経験を有する。
某業界観測筋によると、DiGiはTelenorとの提携を通じて財政基盤を強化し、技術的にも飛躍を遂げることができる。最も重要なことは、国際通信のトラフィックをリルートするゲートウェーとパートナーを確保できること。これにより競争力のある長距離電話サービスが可能になり、ボトムラインも強化される。
Telenor幹部が関係契約調印のため1月20日にはクアラルンプル入りし、DiGiのキャッシュ・フローも改善する見通しだ。
Telenorとの提携の消息が伝えられて以来、DiGiの株価は2倍にアップしており、アナリストは現在の価格は、Telenorがその取得するDiGi権益のために支払う額とほぼ一致していると予想する。一部のアナリストはDiGiの株価が短期間にあまりに急速に値上がりしたことに懸念を表明している。(STAR:1/17)