2000-01-17 ArtNo.21563
◆<馬>バーンインのKesm、M$3千万投じ設備拡張
【クアラルンプル】半導体チップのバーンイン/検査業務を主に手掛けるKesm Industries Bhd(KIB)は世界的な半導体市況の回復に伴う需要拡大に対応するため2000万~3000万Mドルを投じてペナンとスラゴール州プタリン・ジャヤにおける2つの製造施設を拡張する。
Samuel Lim会長兼CEOが13日の年次総会後語ったところによると、目下同社の製造スペースは15万平方フィートだが、今年7月末までに7万5000平方フィートほど追加、現在1000人の従業員も500人ほど増員する。市場調査会社データクウェストの報告によれば、世界の半導体市場規模は昨年の1530億米ドルから今年は1790億米ドルに17%、DRAM(dynamic random access memory)の世界売上は昨年の300億米ドルから今年の400億米ドルに33%、それぞれ成長が見込まれている。
KIBはまたネットワーキング/通信/ワイヤレス・アプリケーション等の領域に用いられるメモリ・チップ新検査機器の製造を近く開始する。この種の検査機器の需要は年率30~40%の成長が見込まれる。
ローカル半導体製造サービス市場の50%のシェアを占めるKIBのビジネスは昨年を除き1994年以来二桁成長を続けてきた。しかし1999年7月期年度の営業額は前年比14%減の5330万Mドル、税引き前利益も前年の1600万Mドルから1140万Mドルにダウンした。とは言え本社レベルでは営業額は2300万Mドルから2600万Mドルに、税引き前利益は490万Mドルから620万Mドルに、いずれも拡大を見たと言う。(NS,STAR:1/14)
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