2000-01-14 ArtNo.21546
◆<馬>当局、野党指導者を扇動罪/機密漏洩罪容疑で相次ぎ逮捕
【クアラルンプル】マレーシア警察は12日、アンワル前副首相の主任弁護士を務めている野党民主行動党(DAP)のKarpal Singh副議長、Parti Keadilan Nasional(正義党)のMaeina Yusoff副総裁、イスラム党(PAS)機関紙HarakahのZulkifli Surong編集長、同機関紙の印刷業者Chea Lin The氏を何れも扇動罪容疑で逮捕したのに続き、13日にはアンワル氏の元政治秘書で正義党青年部長のMohd Ezam Mohd Noor氏(32)を、機密漏洩罪容疑で逮捕した。
今回の野党リーダーの一連の逮捕はマハティール首相の外遊と時を同じくして行われたが、留守を預かるアブドラ・バダウィ副首相兼内相は、政府が1987年の所謂憲政の危機事件の際のような大規模な野党指導者の逮捕を計画しているとの巷間の噂を否定する一方、野党指導者が犯罪に関与していれば、さらに多くの逮捕者が出る可能性もあると警告した。
これに対してDAPのリム・キットシアン書記長は、弁護士は法廷における発言については、国会議員の国会における発言同様、免責特権を有するにも関わらず、同党のKarpal Singh副議長が扇動罪容疑で逮捕されたのは、マレーシア司法史上の一大汚点と非難した。(ST,BT,LZ:1/14)
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