2000-01-13 ArtNo.21532
◆<馬>サダオICD、鉄道輸送/保税ライセンスに期待
【サダオ】マレーシアのKonsortium Perkapalan Bhd(KPB)とタイのMalee Wanasookの合弁に成るSadao Inland Container Depot Co Ltd(サダオICD)は、鉄道輸送方式の導入と、保税倉庫ステータスの獲得を目指している。
サダオICDのWong Ah Seng副社長によると、マラヤ鉄道Keretapi Tanah Melayu Bhd(KTMB)がPadang Besar経由でマレーシア/タイ間のコンテナ鉄道輸送を開始したことから、サダオICDはある種の脅威を受けている。南ソンクラ拠点のサダオICDは目下Bukit Kaya Hitamチェック・ポイント経由の道路輸送のみを手掛けている。サダオICDとパダン・ブサールは14キロを隔てており、仮に鉄道輸送を導入するとすれば、問題は誰が同14キロ区間の運搬コストを負担するかである。目下の輸送ボリュームからすれば、同14キロ区間に鉄道を敷設するのは不経済である。
KTMBが鉄道コンテナ輸送を開始して以来、サダオICDはサダオとクラン港における荷役手数料を引き下げ、新たな環境に対応しているが、同社は競争よりも協力を望んでいる。例えばジャスト・イン・タイムやドア・ツー・ドア輸送が要求される貨物は鉄道輸送には向かぬため同社が引き受け、それ以外の貨物は鉄道を利用すると言った複合輸送方式を採用することができる。
サダオICDはまたタイ当局に保税倉庫ステータスを申請している。目下タイ南部には保税倉庫は存在せず、998キロ離れたバンコクの施設を利用する他ない。また現在タイ当局はサダオICDから他の保税倉庫に無関税で商品を輸送することを認めていない。このことが貨物の流れを阻害している。もし保税倉庫ライセンスが得られるなら、サダオICDは、マレーシアやシンガポールからの貨物をミャンマー等の第3国に中継輸出するトランスシップメント・ハブの機能を果たすことができる。
いずれにしてもサダオICDの処理量は1999年5月の731TEU(20フィート・コンテナ換算単位)、9月の963TEU、12月の1000TEUと増加の一途を辿っていると言う。(STAR:1/10)
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