2000-01-12 ArtNo.21517
◆<馬>海運会社MISC株価、今後急上昇も:アナリスト
【クアラルンプル】昨年来クアラルンプル証取(KLSE)の取引が活況を呈しているにも関わらず、Malaysian International Shipping Corp (Misc)株は、投資家の関心を呼ばず低調に推移してきたが、アナリストらは間もなく同社の株価が上昇に転じるものと見ている。
TAセキュリティーズ・リサーチのアナリストによれば、MISCは13隻の液化天然ガス(LNG)タンカーを保有する世界有数の海運会社だが、LNG輸送の利鞘は45%以上にのぼる。加えて国営石油会社ペトロナスが62%のシェアを握るMISCは、ペトロナスとの長期チャーター契約により、安定した収益を保証されている。アナリストはMISCのビジネスの80%が固定収入と評している。
1998年9月1日に3.52Mドルの底値を記録したMISCの株価は、目下6~7Mドルで取り引きされている。しかし外国株は地元株に比べディスカウントされており、例えば先週木曜の終値は地元株が6.70Mドルだったのに対して、外国株は5.95Mドルだった。
OSKリサーチのアナリストは、モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル(MSCI)がマレーシア株価指数を、MSCI新興市場株価指数およびMSCI世界株価指数シリーズに復帰させるなら、MISC株は外国投資家の寵児になると予想する。
MISCの1999年9月期四半期売上は12億8000万Mドル、税引き前利益は2億8400万Mドルをマークした。(BT:1/11)
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