2000-01-12 ArtNo.21514
◆<星>SCS/OCBC合弁でEコマース・ハブ開設
【シンガポール】SembCorp Industriesの情報技術(IT)子会社Singapore Computer Systems (SCS)とOCBC Bankは10日、60:40の出資率で払込資本700万SドルのEコマース合弁会社TX123を設立、来月から正式にビジネス対ビジネス(B2B)電子取引サービスを開始すると発表した。
SCSのStephen Yeo社長兼CEO及びTX123のDaniel Chia重役(GM)によると、TX123はドットコム企業として経営され、インターネットを通じて売り手と買い手を結ぶエンド・ツー・エンドのEトレーディング・サービスを提供する。TX123のトレーディング・ハブはSCSが開発したEコマース・システムにより運営され、OCBCはEペイメント、Eファイナンシング、キャッシュ・マネージメント等の便宜を提供する。
アンカー・テナントにはSembCorp Industries、OCBC Bank、Singapore Technologiesが名を連ね、目下メンバーは60社だが、初年度中に少なくとも1200社に拡大される。また同サイトはGeneral Electric Information Services とSCSの合弁に成るEC1のメンバー10万社にもリンクされる。これによりTX123は域内最大のEトレーディング・ハブになる。
TX123は当面無料でサービスを提供するが、その後はサブスクリプションもしくは取引ボリュームをベースにした手数料が徴収され、経営は18~24ヶ月で採算ラインに乗る見通しだ。SCSは同事業がグループの売上/利益に大きく貢献するものと見ている。SCSのTay Siew Choon会長は、これ以前に、TX123の営業額は年率25%の成長を遂げ、2003年までに10億Sドルの大台に乗るはずと語っている。
ヨー氏によると払込資本の多くは当初1年間に支出され、第2年度以降にはベンチャー・キャピタル等の外部資金も取り入れると言う。(BT,ST:1/11)
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