2000-01-10 ArtNo.21489
◆<馬>34億債務再編計画は初歩的なもの:ライオン
【クアラルンプル】ライオン・グループは、傘下の5ユニット、Lion Corp Bhd、Amsteel Corp Bhd、Lion Land Bhd、Chocolate Products (Malaysia) Bhd、Posim Bhdの再編計画を立案した。
ライオン・グループが6日、ブルーム・バーグの最近の報道を巡りクアラルンプル証取(KLSE)の質問に答えたところによると、これら5社のアドバイザーは目下債権者と会談し、当該スキームに対するフィードバックの収集を図っている。当該計画は債務再編のための正式の提案ではなく、その実行の可否は債権者のフィードバックの如何にかかっている。債権者のフィードバックに基づくより詳細な提案は追って発表されると言う。
ブルーム・バーグが「ライオン、34億Mドル再編準備」と題して先月末に報じたところによると、Amsteel Corpと他のライオン・グループ・ユニット4社は、総額102億Mドルの負債の多くを社債と新株に転換することを通じて、マレーシア最大の上場鉄鋼会社の倒産を回避する計画だ。
当該計画には鉄鋼/不動産/保険業からチョコレートの製造に及ぶグループ・ビジネスの再編が含まれ、ライオン・グループを、資本市場からの資金調達を通じて延命を図るマレーシア第2のコングロマリットにすることになる。これ以前にはレノン・グループが同様の資金調達を行っている
ライオンが債権者に送付した回状によれば、同計画の下、債権者には向こう10年間に逐次償還されるゼロ・クーポン債が発行される。年次償還額は、資産の売却や中核ビジネスからの利益により賄われる。
シンガポール生まれのウィリアム・チェン氏(56)に率いられるライオン・グループはその債務から解放され、国内経済の復調に伴って生じる同社製品に対する需要に迅速に対応できることになる。
RHBサクラ・マーチャント・バンクにより立案された同計画は、昨年12月1日に内外の銀行・金融機関109行(社)から成る債権者に送付され、今月中に債権者会議が開かれる見通しだ。ライオンは今年7月に起債を予定している。
また計画には、ライオン・グループ傘下の主要5社、Amsteel、Lion Land Bhd、Chocolate Products Bhd、Lion Corp、Angkasa Marketing Bhdの再編が含まれ、これにより5社は、それぞれ2つを超えぬ中核ビジネスに照準を合わせることになる。
鉄鋼/保険/不動産/タイヤ製造に関わる事業を手掛け、ライオン・グループの最も多くの企業を傘下に収めるAmsteelのビジネスは、不動産開発のみになり、同社が所有するMegasteel Sdn Bhdの49.9%の権益は、残りのメガスチール株を保持するグループの旗艦Lion Corpに売却されると言う。(STAR:1/7,ST,BT:12/30)
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