2000-01-10 ArtNo.21484
◆<星>ジャカルタ訪問後にインドネシア投資戦略決定:首相
【シンガポール】ゴー・チョクトン首相は今週インドネシアを訪問した際、インドネシアの政治/経済状況を子細に点検し、外国投資家とインドネシア業界の合弁を促進する上でシンガポールが如何なる役割を演じられるか検討する。
ゴー首相は先週ブリッジ・ニュースのインタビューに対して以上の考えを語った。それによるとシンガポールはリアウ省における農業、養豚業、漁業、観光業等に投資し、この方面のシンガポールの需要に応じることができる。シンガポール政府は技術援助や初期の資金援助を行うことができるが、主要な投資は民間企業が行うことになる。
昨年、インドネシアのワヒド大統領は、バタム島の自由貿易区(FTZ)を周辺のビンタン、カリムン両島にまで拡大適応することを提案したが、同提案はその後進捗を見ていない。国際通貨基金(IMF)は、FTZがインドネシアの他の地域への密輸の基地にされる可能性があるとして、同提案に反対している。しかし最終的決定はインドネシア政府の判断にかかっていると言う。
首相は今週木曜にシンガポール拠点の多国籍企業を含む金融/製造/貿易/観光関連企業の代表40~50人を率いて2日間の日程でインドネシアを訪問する。首相は「インドネシア・サイドはこれらの代表にインドネシアが正しい方向に向かっていることを示し、投資意欲を起こさせるよう努力せねばならない」と指摘した。
首相はまたシンガポールの店頭市場セントラル・リミット・オーダー・ブック(CLOB)で取り引きされ、目下マレーシア当局により取引が凍結されている160億Mドル余のマレーシア株を巡る問題に触れ、「マレーシアの政府与党、統一マレー国民組織(UMNO)の役員選挙が今年5月に行われた後にならなければ、マレーシア側が積極的姿勢を示すことは期待できない」と語った。(ST,LZ:1/7)
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