2000-01-10 ArtNo.21483
◆<星>97年の外資流入、通貨危機の中でも20%増加:DOS
【シンガポール】シンガポールが1997年に誘致した外国自己資本投資(FEI)1389億6100万Sドルと、アジア通貨危機の最中に関わらず前年の1156億4800万Sドルに比べ20%拡大した。
統計局(DOS)が6日発表したところによると、同伸び率は1996年の17%の成長率を上回っている。しかし投資収益率は1996年の15.1%から6.8%に下降した。ちなみにここで言う自己資本(Equity)とは払込資本プラス資本準備金で、外国自己資本とは、払込資本プラス資本準備金の中の非居住者に帰属する部分を指す。米国は最大の投資国で、1997年外国自己資本投資総額の18%を占めた。第2位は日本の17%、以下英国12%、スイス8%、オランダ6%、マレーシア5%、香港4%、カナダ3%と続く。これらトップ・エイトだけで外国自己資本投資の4分の3を占め、またアジア諸国が全体の30%を占めた。
外国自己資本の地元自己資本に対する比率(FLR)は1996年の46%から1997年の50%に、外国自己資本の総自己資本に対する比率(FTR)も同期間に32%から33%に、それぞれアップした。FLRとFTRは、いずれも1988年に各68%と40%のピークに達し、その後下降線を辿っていた。
1997年には金融/保険部門が最大の外国自己資本投資を誘致、以下、製造業、商業、不動産業と続く。
1997年には、カナダを除き、トップ・エイトの外国自己資本投資国の投資収益率が何れも下降した。投資収益率のトップはスイスの21%、英国と米国が各17%で2位を分け合った。(BT,LZ:1/7)
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