2000-01-10 ArtNo.21481
◆<星>地元ネット会社ホリゾン・コム、メインボード上場へ
【シンガポール】インターネット・ベースのイネーブリング・テクノロジー(例えば情報へのアクセスを確保したり、コンピュータの使用を補助する技術)やコンテンツの開発/流通を手掛ける地元企業Horizon.comは、シンガポール取引所(SGX)メインボードへの上場を原則的に認められた。
ホリゾン・コムが6日発表したところによれば、向こう2週間以内に公開公募(IPO)を実施、DBSバンクが公募幹事を務める。Govindan副会長によると、公開されるのは全て新株で譲渡株は含まれない。
会長のNg Jui Ping退役中将によると、公募調達した資金は新製品の開発や域内事業の拡張に当て、債務返済には用いない。その実同社にはほとんど債務がない。
Faisal Alsagoff社長が叔父のGovindan氏を誘って1995年に創設、Govindan氏の友人Ng Jui Ping氏も加わったホリゾン・コムは、タウン・カウンシルや学校、その他の組織向けにインターネット関連のソフトウェアやソルーションを提供してきたが、最近は広帯域インターラクティブ・マルチメディアやインターネット/広帯域イネーブリング・テクノロジーに照準を合わせている。
Alsagoff社長によると、今や広帯域テクノロジーがホリゾン・コムの事業基盤になっており、最近の2製品、Horizon.iExpressとHorizonBBandは、こうした事業戦略の成功例と言える。
ン会長によると、シンガポール市場に広帯域製品を紹介した草分けとしての強力なポジションが、グローバル・マーケットを目指す際にも支えになる。
昨年6月期半期に1222万Sドルの売上と、89万Sドルの税引き前利益を計上したホリゾン・コムは、1998年にはアジア経済危機の余波で税引き前に通年で100万Sドルの損失を出した。同年の営業額は1950万Sドルだった。(ST:1/7)
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