SEAnews 2000-01-10 ArtNo.21480

【シンガポール】半導体や電子部品の流通からチップ・デザイン／電子製品の製造へと事業の多角化を図るセスダック登録のSerial Systemは、近く米国ラスベガスで催される“Consumer Electronics Show 2000”に4種類の消費者向けデジタル製品を出品、米国市場の開拓に本腰を入れる。
シリアルが6日発表したところによると、これらの製品とは、1）コンパクト・ディス(CD)から音楽を他の媒体にコピーできる二層デッキＣＤオーディオ・レコーダー、2）従来のビデオ・カセット・レコーダーに取って代わり得るＣＤビデオ・レコーダー(US$699)、3）パソコン(PC)やソフトウェアの助けを借りずにインターネットを通じてミュージックをダウン・ロードできるＣＤオーディオ・レコーダー・エクステンション、4）通常の電話回線を用いたビデオ会議システム。
シリアルはシリコン・バリーにTeraOptix Incと言う新会社を設立し、これらの製品を米国市場に売り込む。同社はこれら4製品の売上目標を示していないが、Eddie Chng重役(CEO)はこれ以前に、ＣＤオーディオ・レコーダーとＣＤビデオ・レコーダーは2000年度売上の60％以上に貢献すると語っている。同氏によると、シリアルは最近の事業の進捗に励まされ、デジタル・コンシュマー製品に照準を合わせ、より多くのリソースを研究開発(R&D)に投入するとともに、オンライン・セールにも力を入れると言う。
シリアルは昨年6月新株2700万株を発行して3800万Ｓドルを調達、ＣＤオーディオ・レコーダーやその他の製品のＲ＆Ｄに同資金を注入している。(ST:1/7)