2000-01-07 ArtNo.21476
◆<印度>キネティック、TVSスズキのモーペッド市場支配に挑戦
【チェンナイ】Kinetic Motor Companyは、TVSスズキの牙城の切り崩しを目指し、急成長するタミールナド州モーペッド市場にローコスト・モデルを投入する。
現在インド全土で1年間に販売される約50万台のモーペッドの内半ばがタミールナド州で売られており、TVSスズキが同州モーペッド市場の97%のシェアを握っている。
キネティックの60ccモーペッド、Kinetic Safari V2はタミールナド州ではさしたる成果をあげることはできなかった。Kinetic Engineering Ltdの子会社Kinetic Motor Company Ltdの取締役Sulajja Firodia Motwani女史によると、その主要な理由は価格。Kinetic Safari V2の価格が1万8000ルピーであるのに対して、TVSのそれは1万3000ルピーに過ぎない。Kinetic Safari V2の同州における月間販売台数は約1000台。
その実、Kinetic Safari V2は様々な特徴を有する優良モデルである。タミールナド州以外ではキネティックのモーペッド販売は悪くなく、インド全体を通じてはモーペッド市場の24%のシェアを占めている。
キネティックは50CCの新モーペッドを発売する計画だが、同モデルは道路税の適応を受けないだけでなく、エンジニアリング面でも優れた特徴を有する。価格は僅かにTVSのそれを上回るに過ぎない。
キネティックは昨年売り出したモーターサイクル、K4 100についても、年間販売3万台の目標は達成できそうにない。同モデルの価格は3万ルピーだが、80CCモデルK4 80を2万6000ルピー前後で売り出す計画と言う。(THBL:6/1)
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