SEAnews 1995-06-27 ArtNo.2147

【シンガポール】日系石油会社2社、ジャパン・インドネシア・オイル(JIO)とファー・イースト・オイル(FEO)の合併はその財政基盤とマーケッティング・ポジションを補強する戦略的動きで、また国営石油会社プルタミナからの石油供給やマージンが縮小する中で、営業コストを削減するためには不可避なことと言う。
プルタミナはＪＩＯとＦＥＯの双方に50％出資、トヨタ(10%)と日本の石油会社及び公益事業会社が前者の、またコスモ、九州石油、東京電力、関西電力、九州電力、中部電力等が後者の残りのシェアを握っている。プルタミナはこれら両社を含め傘下に石油貿易会社5社を擁し、ＪＩＯとＦＥＯは日本向け、コーリア・インドネシア・ペトローリアムCoは韓国向け、プルタ・オイルは台湾／イタリヤ／フィリピン向け輸出を主に手掛けてきた。しかしプルタミナは国内需要の急増と中国市場におけるスポット需要に応じるため、これら5社が手掛ける契約輸出のシェア縮小を図っている。またインドネシアの原油／コンデンセートの生産量は、1994－95の日量153万バレルから、98－99年の150万バレルに縮小するものと予想されている。その反面軽油の輸入は94－95年の1860万バレルから2180万バレルに拡大する見通しだ。ＪＩＯとＦＥＯの合併の日取りは発表されていないが、消息筋は来年1月までにまとまるものと予想している。(BT:6/26)