2000-01-06 ArtNo.21464
◆<印度>ソフト産業、今年も60%成長:Nasscom
【ニューデリー】ソフトウェア・サービス企業全国協会(NASSCOM)は、2000年(Y2K)問題に伴うビジネスが消失したにも関わらず、インドのソフトウェア産業が2000/2001年も60%の成長を遂げると予想している。
Nasscomの推計によれば、国内ソフトウェア産業の売上は1999/2000年度の2万4500クローから2000/01年度の3万9000クローに拡大する見通しだ。
NasscomのDewang Mehta会頭によると、23億米ドルと見積もられるY2Kビジネスが最早存在しなくなったにも関わらず、ソフトウェア輸出は1万7000クローから2万8000クローに65%の成長が見込める。
Y2Kビジネスの喪失は何ら悪影響をもたらさない。何故ならEコマースや情報技術(IT)応用サービスの潜在性が急速に拡大、Y2Kビジネスの穴を埋めて余りがあるためで、既に多くの企業が、その職員を再訓練し、こうした方面に照準を合わせる調整を行っている。
国内ソフトウェア企業135社以上がフォーチュン500企業中の104社を含む内外の企業にY2Kソルーションを提供、1200クローを稼いだものと見られるが、これらの企業は、上記の新領域からも利益を得られるはずである。同新領域のビジネスは1999/2000年度の7500クローから2000/01年度の1万1000クローに拡大するものと見られる。
1999/2000年度上半期の国内ソフトウェア産業売上は58.3%増の8060クローを記録した。これは同期の総輸出174億米ドルの10.5%に相当する。1998/99年度ソフトウェア売上は1万5890クローで、内輸出が1万940クローを占めた。McKinsey and Coの推計ではインドのソフトウェア産業は2008年には870億米ドルの規模を備え、500億米ドルの輸出収入を稼ぐ見通しだ。(THBL:1/5)
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