2000-01-06 ArtNo.21453
◆<星>SCV、高速ネット・アクセス・サービス開始
【シンガポール】Singapore Cable Vision(SCV)は通常の56Kbps(キロ・ビット毎秒)のダイヤル・アップ・モデムよりも30倍速いケーブル・モデムを用いた高速インターネット・アクセス・サービスを開始した。
例えば映画フィルムAnna And The Kingを通常のモデムでダウンロードすると約10分かかるが、ケーブル・モデムなら15秒で済む。
ケーブル・モデムのコストは500~600Sドルだが、SCVはサブスクライバーには無料で貸与する。新規ユーザーは月間96Sドル(向こう6ヶ月間は優待料金86Sドル)、ケーブルTVの既存契約者は76Sドルを支払いさえすれば、SCVがシンガポール全土に張り巡らしたケーブルを通じて広帯域サービスを受けられる。
SCVのThomas Ee副社長によれば、ユーザーは最早ネットにアクセスする際、ダイヤルアップする必要がない。このため電話回線の混雑でアクセスが困難になったり、突然接続が途絶えたりする恐れもない。また時間制料金を気にする必要もなく、四六時中世界の証券市況をモニターすることができる。
しかしSCVは、シンガポールの全世帯が直ちに広帯域のユーザーになるとは考えておらず、その普及にはなお一定の時間を要すると見ている。SCVはケーブル・モデム・サービスに約5000万Sドルを投資したが、向こう3年間に5万~10万世帯の契約者を獲得、15~25%のシェア確保を目指す。同目標が実現できれば、2005年までに同サービスは採算ラインに乗ると言う。(ST,BT:12/30)
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