2000-01-05 ArtNo.21439
◆<星>PSA、域内港湾のウォーターフロント開発請負目指す
【シンガポール】シンガポール港湾局(PSA)を前身とするPSAコーポレーション(PSAC)は、ウォーターフロント複合開発のノーハウを世界市場に売り込む計画だ。
依然としてシンガポール政府に100%所有されているPSACは先月末、ケッペル・グループとTelok Blangah Roadに沿った20haの土地に共同開発する商業/レジャー/エンターテーメント・センター“The HarbourFront”第1期工事(オフィス)の起工式を催した。
PSACのYeo Ning Hong会長が席上語ったところによると、同プロジェクトでは最終的に500万平方フィート近い床面積が開発され、PSAは同時業に10億Sドルを投資する。平方フィート当たり約1000Sドルの市価を基準にすれば、開発後の不動産価値は凡そ50億Sドルと見積もられる。PSAは目下中国の大連で同様のプロジェクトを手掛ける交渉を進めていると言う。
PSACのHenry Tan副社長(国際事業担当)によると、同社は中国とインドの各2港、欧州の複数港を含む10港のコンセションを有するが、これらのコンセションにはしばしば大規模な土地が含まれ、オフィス、店舗、クルーズ・センター、行楽施設等を開発できる。今や港湾開発だけでは不十分で、複合開発が時代の趨勢になっている。PSACはこうした潮流に乗り、域内港湾の複合開発を手掛ける有利な地歩を有する。
PSACはこれまで専ら倉庫施設等の開発を手掛けてきたが、経験が不足する部分に関しては他社と合弁を組むことにより、ノーハウを吸収できると言う。(ST,BT,LZ:12/29)
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