1999-12-24 ArtNo.21431
◆<印度>Lafargeの登場でセメント産業再編に新局面
【ムンバイ】インドのセメント業界は1990年代初期に競って設備を拡張したが、国内のセメント消費の伸びは1996/97-1997/98年の間に鈍化したことから、供給過剰が生じ、赤字経営に耐えられぬ中小業者が大手に買収される調整期が生じている。
しかしフランスのセメント大手Lafarge SAがタタ・アイアン・アンド・スチール・カンパニー(TISCO)のセメント部門を550クローで買収、インド市場に進出したことから、セメント業界に新局面が生じた。多くの観測筋はGujarat Ambuja Cements Ltd (GACL)のAssociated Cement Companies (ACC)の7.2%の権益買収はLafargeの市場支配を阻止するための防衛的先物買いと見ている。
インドにおけるセメント工場の建設コストはトン当たり3000~3500ルピーだが、大部分のセメント会社の買収コストはこれを下回っている。(ET:12/23)
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