1999-12-24 ArtNo.21430
◆<印度>GACL、セメント会社ACCの権益を高値で買収
【ムンバイ】Gujarat Ambuja Cements Ltd (GACL)は、傘下のAmbuja Cement Holdings Ltdを通じて、国内最大のセメント会社Associated Cement Companies (ACC)の7.2%の権益(1230万株)をタタ・グループから、前日の終値を54%上回る1株370ルピー、合計455.10クローの現金で買収した。
タタはこれ以前にはACCの14.4%のシェアを保持したが、金融機関が優先株の買収に反対したことから、持ち分売却を決めたもの。国内セメント業界が調整期を迎える中、タタ・アイアン・アンド・スチール・カンパニー(TISCO)はそのセメント部門をLafargeに売却しており、ACCの残りの7.2%の権益も早晩売却し、セメント・ビジネスから完全に撤退するものと予想されている。セメント・ビジネス産業の再編が進む中、GACLはタタがACC権益を他社に売却するのを恐れ、54%のプレミアム付きで買収したが、タタは持ち分の半分のみを売却、依然として7.2%の持ち分を維持している。これは時機を見てより好条件での売却を狙ったものと見られている。
GACLの年間セメント製造能力は900万トンで、ACCの1200万トンの製造能力を合わせると、1億700万トンの国内市場に対して2100万トンを供給することになる。(ET,IE,THBL,TH:12/23)
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