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1999-12-24 ArtNo.21426
◆<馬>経済、21世紀に向け離陸態勢:NEACチーフ
【クアラルンプル】マレーシア政府は銀行/法人の再編等、引き続き残された問題の調整作業に取り組んでおり、企業やビジネスに最適な物理的/社会的インフラや環境の整備が図られている。このためマレーシア経済は21世紀に向けギアを入れ換え疾走する態勢を整えつつある。
全国経済行動理事会(NEAC)のSulaiman Mahbob主任によると、政府の再編/調整努力の効果が発揮されつつあることから、今年は4.3%、来年は5%の国内総生産(GDP)の成長が見込める。マレーシアは金融/財政政策を通じて国内経済活動の活性化、雇用の創出、所得拡大を図ってきたが、依然として民間部門には過剰設備が存在することから、向こう2乃至3四半期にわたり、政府の金融/財政政策が重要な役割を果たす見通しだ。政府は低コスト住宅や学校の建設等の面における支出を拡大、民間部門消費の呼び水を務める。
マレーシアの長期的投資環境は魅力的であり、クアラルンプル証券市場のモルガン・スタンレイ・キャピタル・インデックスへの復帰で、来年5月末以降には、外国ファンドのポートフォリオ投資も拡大するものと見られる。
こうしたことからマレーシアが経済危機の試練を克服したとの楽観的見通しが高まっているが、マレーシア経済の安定した回復は国際環境、即ち米国、日本、東アジア経済の動向や中国の人民元の先行きにも依存するため、依然としてリスクが存在すると言う。(NST:12/22)
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