1999-12-22 ArtNo.21414
◆<馬>国会、混戦の中で臨時予算案通過
【クアラルンプル】マレーシア国会下院は20日、野党議員が審理をボイコットする混乱の中、ダイム蔵相により提出された総額307億Mドルの臨時予算案を通過した。
ダイム蔵相は10月29日に新年度予算案を国会に上程したものの、同案の通過を待たずに11月11日に国会が解散されたことから、当初の予算案は廃案になった。同相はこのため来年2月に国会が再開された際、新年度予算案を改めて国会に上程する。
この日野党は、「国会規則の下、国会召集通知は少なくとも開会の14日以前に発せられねばならないが、新内閣は12月14日に発足したため、12月29日以前に国会を開会することはできない。加えて今月20日に国会議員に届けられた国会召集通知は12月13日付けで、新内閣が発足する以前に発せられたことになり、国会規則ばかりでなく、憲法にも違反している」とし、政府に抗議した。しかしマハティール首相は、マレーシアは未だかつて無政府状態に陥ったことはなく、新内閣が発足する以前にも旧内閣が存在し、旧内閣は依然として国会を召集する権限を有すると主張、国会議長はマハティール首相の言い分を認めた。(ST,BT,LZ:12/21)
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