1999-12-22 ArtNo.21409
◆<星>住宅不動産、今年最大40%アップ、来年も10%値上がり
【シンガポール】一部カテゴリーの住宅不動産は今年40%の値上がりが見込まれるが、来年もさらに10%程度の上昇が望め、新世紀の幕開けは、住宅不動産開発業者にとって比較的明るいものになりそうだ。
不動産コンサルタントCB Richard Ellisのアナリストによると、住宅不動産価格は1997年及び1998年の経済危機で鬱積していた需要が開放されたこともあって、今年は予想外に急速な上昇を見た。
郊外の99年借地権付きコンドミニアム価格は平方フィート570Sドルと、1年前の410Sドルから40%アップ。これによりこの種の住宅価格は1995年のレベルを回復した。また永久所有権付き高級コンドミニアムの平方フィート当たり価格は同期に1100Sドルから1600Sドルに、45%アップした。取り分け第2四半期と第3四半期の値上がりが顕著だった。
経済見通しの改善、株式市況の回復、低金利、そして魅力的価格が、過去2年間にわたり観望姿勢をとってきたバイヤーの市場復帰を加速させた。
今年は通年で新築住宅約8000ユニットが販売されたが、来年は永久所有権付きの4500ユニットを含む1万ユニットが市場に供給され、今年に比べ51%増加する。これに対して需要は今年並みの8000ユニット前後と見られる。
来年、政府が国有地の放出を再開した際、不動産デベロッパーらが如何なる入札価格をつけるかで、その後の価格動向や市場の自信回復度が窺える。また来年売り出される住宅の価格や、バイヤーの反応にもこうした先行きの動向が反映されるものと予想される(BT,ST,LZ:12/21)
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