1999-12-22 ArtNo.21408
◆<星>CRMソフトのOnyx、アジア市場の急成長予想
【シンガポール】米国拠点のOnyx Software Inc(OSI)の今年のアジア売上は昨年に比べ倍増する見通しで、同社は目下20人のスタッフを来年は少なくとも2倍に拡大する。
ナスダック登録のOSIのJ.Y. Pook重役(MD)によると、同社はシンガポールにアジア本部を設けている他、シドニー・オフィスを有し、つい最近香港に新オフィスをオープンした。
OSIの創設者Brent Frei社長によると、シンガポールの一部の企業はアプリケーション・サービス・プロバイダー(ASP)になることを望んでいるが、最近は大手企業がインターネット・スタートアップにアウトソーシング・サービスを提供する新たな潮流が生じている。インターネット企業はEコマース/ソフトウェア・アプリケーションをアウトソーシングし、オン・ディマンドでオンライン・アプリケーションを顧客に提供できる。
ASPサービスのキー・コンポーネントはCRM(カスタマ・リレーションシップ・マネージメント)。OSIはCRM関連のソフトウェアのサプライを手掛けている。CRMは顧客が注文や苦情を持ち込んだ際だけでなく、顧客データを追跡し、顧客に関する様々な情報を企業に提供する。
アジア市場の来年のCRM需要は極めて強力なものになる見通しで、同社はアジアにおけるトップCRMプロバイダーを目指す。また国際路線を志向するOSIは、最近ロンドン企業を買収したが、目下アジアにおける買収対象を物色している。
OSIの1999年9月期四半期売上は、昨年同期比74%ジャンプした。昨年は通年で3500万米ドルの売上を達成したと言う。(BT:11/20)
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