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1999-12-17 ArtNo.21362
◆<星>クリック&モルタルの時代の先駆けに:クリエイティブ会長
【シンガポール】クリエイティブ・テクノロジーがインターネット・ビジネスに乗り出した際、アナリストらはネット時代のビジネス機会を刈り取るには遅きに失したと評したが、クリエイティブのシム・ウォンフー会長は、クリック&モルタル企業が業界をリードする時代を迎えつつ有り、クリエイティブはその先駆けを務めると自信を表明した。
それによるとクリエイティブはインターネット企業に投資し、その付加価値を高める役割を務めているが、同社はインテーネット企業ではない。インターネット時代の第1期はネットスケープやアメリカン・オンライン等のテクノロジーのパイオニアが主役を務めた。第2段階の主役はアマゾン・コムのような純粋のインターネット・プレーヤーで、これらのプレーヤーも大きな成功を収めているが、製造ベイスを保持していない。これに対してクリエイティブはブリック&モルタル企業で、インターネット・プレーヤーにその製品を提供している。
しかしブリック&モルタル企業がインターネットの要求を満たせば、クリック&モルタル企業に変身する。クリエイティブは4000万人のユーザー・ベースと2億6500万米ドルのキャッシュ、そしてリテール市場における強力なブランド・ネームを有する。同社は時期が熟しさえすれば舞台の中央で他のインターネット・プレーヤーと1日の長を競う準備ができている。
市場の調整期が到来すると予想される来年当たりに、こうした決戦の場を迎える可能性が有るが、その時には、製造基盤を有せぬインターネット・プレーヤーはブリック&モルタル企業を買収して足場を固めるか、ブリック&モルタル企業に買収されるか、何れかの道を選ばざるを得ない。しかし現在のマーケット・バリューからすれば後者のケースが実現する可能性は薄い。いずれにしてもクリエイティブのようなクリック&モルタル企業は最も有利な地歩を固め、戦場をリードするはずと言う。(BT:12/16)
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