1999-12-17 ArtNo.21361
◆<星>L&M、マイクロソフトと提携協議:スルヤジャヤ氏
【シンガポール】建設/工学会社L&M Group Investmentsは目下、マイクロソフトとインドネシアで共同でインターネット・ビジネスを手掛ける交渉を進めている。
L&Mのエドワード・スルヤジャヤ会長がブルームバーグの電話インタービューに応じたところによれば、両社は原則的合意に達したが、依然として詳細の詰めが進められている。両社の話し合いは北京、東京、ジャカルタで進められているが、北京オフィスが担当している。順調なら来年第1四半期中に協議は妥結する見通しだ。スルヤジャヤ氏がこれまでのインターネット・パートナーMyWeb Incの持ち分を売却したのは、マイクロソフトとの交渉に伴うものである。同社はMyWeb Incには10%出資していたに過ぎないが、新合弁事業には少なくとも50%出資することを希望していると言う。
これ以前にはスルヤジャヤ一族がMyWebばかりでなく、L&M持ち分の処分も図っているとの噂が流れ、同社株が値下がりしたが、スルヤジャヤ氏によると、L&Mの7.13%のシェアを売却したのはインドネシアの新パートナーが、それを欲したためで、スルヤジャヤ一族は依然として29.1%の支配権益を維持している。同氏は、「インドネシアのシリコン・バリー開発事業の主要な役割を演じることになったばかりのL&Mの権益を今放棄するようなことは、あり得ない」と強調した。
またスルヤジャヤ氏は、L&M傘下の地質構造技術部門のシンガポール取引所(SGX)への上場とL&M Systems Indonesia(LMSI)のジャカルタ証取(JSE)への上場計画も順調に進捗しているとし、巷間に伝えられた債権銀行の承認が得られず、暗礁に乗り上げたとの噂を否定した。
1億2600万Sドルの負債を抱えるL&Mはこれら子会社の上場を通じて1億Sドル余を調達する計画だが、債権銀行23行の内、同計画を支持したのは5行のみと報じられていた。しかし、スルヤジャヤ会長は、承認が遅れているのは2行のみで、他の銀行は支持か、計画に同調する姿勢を示していると説明した。L&Mは今月末までに最終案を銀行に示す計画だ。同氏によれば、今年度末までには、完全に黒字転換すると言うのに、銀行が反対する理由はないと言う。
LMSIのDjohan Sutanto重役(CEO)によると、同社のJSE上場は来年第2四半期になる見通しだ。スタント氏はシンガポール住宅開発局(HDB)に20年間勤務、HDB完全出資子会社のCesma社長を務めた後、今年1月1日付けでLMSIのCEOに就任したもので、同社再編の任を委ねられていると言う。(ST,LZ:12/17,ST,BT,LZ:12/16)
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