1999-12-15 ArtNo.21336
◆<馬>内外4チームが、2420MW発電所権益買収競う
【クアラルンプル】マレーシアの電力会社Tenaga Nasional Bhd (TNB)はスラゴール州Kaparに設けられた2420MW(メガワット)の石炭火力発電所の40%の権益を売却するため、特別機関(SPV)の設立を提案したもようだ。
目下、Powertek Bhd、Malakoff Bhd、YTL Power Bhd 、Perembaの4社が他社と手を組み同権益買収を目指しており、首尾良く落札したものは6億~7億Mドルを支払うことになるものと見られる。Malakoff は英国のNational Power plcと、PowertekはPowergen plcと、Perembaは米国Sithe Energy/丸紅/電源開発等と、それぞれチームを組んでいる。Sitheにはパリ拠点のVivendiが60%、丸紅 が30%出資している。Malakoffの主要株主はMalaysian Resources Corp Bhd。
TNBは先ずカパル発電所をSPVに55億~70億Mドルで売却する。TNBはSTVに60%を出資、入札の勝者が残りの40%を出資することになる。
STVの借り入れ/自己資本比率は70:30で、TNBはその60%の権益に9億9000万~13億Mドルを、落札者は6億6000万~8億4000万Mドルを支払うことになる。
STVの39億~49億の借り入れ分については、TNBが金融ファシリティーのアレンジを引き受ける。TNBは地元金融機関から短期のターム・ローンを手に入れるものと見られる。(MBT:12/13,BT,LZ:12/14)
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