1999-12-15 ArtNo.21332
◆<星>パックネット、ペイ・ユーザー・スキームで応戦
【シンガポール】スターハブ・インターネットのno-frills, free accessプログラムに続きシンガポール・テレコム(シンテル)とその子会社シングネットがfree-surf-cum-free-email offerプロモーションを開始する中で、シンガポール第2位のインターネット・サービス・プロバイダー(ISP)、パシフィック・インターネットは13日、pay users スキームを発表、応戦する姿勢を示した。
新スキームの下、パックネットが管理するポータル“Pacfusion.com”及び同ポータルに登録されたウェブ・サイトを訪問する者には“アトム”と称するポイントが加算され、Pacfusion.comやPI Mallにおける製品やサービスの購入に際して優待条件が認められる。
パックネットはそのステートメントの中で、革命的なインターネット・マーケッティング戦略を通じ、ライバル2社の無料アクセス・サービスで拡大が予想されるネットサーファーのアイボールをハイジャックするとしており、同社幹部は、これによりパックフュージョンの訪問者が増えれば、同ポータルへの登録者が増え、ウェブ・ホスティングや広告収入も増すとしている。
しかし市場調査会社Gartner Groupのアナリストは、一旦、インターネットにアクセスしたなら、サーファーはどこへ行くのも自由であり、何れのISPと契約しているかも問題にならない。従ってパックネットは全世界の無数のポータルと競争せねばならないと指摘する。
この点に関してはシングネットもスターハブ・インターネットも同じだが、スターハブ・インターネット幹部は、「我々は顧客が何を求めているを理解している。スターハブ・インターネットがオファーするフリー・サーファーリング・プランは1つの斬新なパッケージであり、煩雑な報償スキームで再包装されたものとは違う」と指摘した。
まった、パックネットのアナウンスメントが発表された後、シングネットのスポークスマンは、総じてシングテル/シングネットのオッファーは、シンガポールでは最良のパッケージと自信を表明した。
一方、パックネットはその声明の中では、ライバル2社の後塵を拝して無料サービスを提供することはないとしているものの、同社幹部は来週中にも新料金スキームを発表すると語った。(ST,BT,LZ:12/14)
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