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1999-12-14 ArtNo.21318
◆<星>電子産業、近隣諸国との競争でシェア縮小:エコノミスト
【シンガポール】エコノミストらは、世界の電子製品需要は来年も堅調を維持するものの、シンガポール電子産業の成長率は近隣諸国に及ばず、その市場シェアは下降線を辿るものと見ている。
シンガポールの電子産業には、過去1年間に大きな変貌が見られた。メリル・リンチのアナリストは「これまでディスク・ドライブ産業の再編で解雇者が出ても、数四半期後には再び雇用が拡大した。しかし今やこうしたリバウンドは期待できず、他のタイプの電子産業によりギャップが埋められるかどうかが問題」と指摘する。
アナリストらは、半導体市場の活況とウエハー製造ビジネスの拡張により、中期的に電子産業の成長は維持できても、シンガポール製電子製品のシェアは持続的に縮小すると予想する。今年第3四半期にシンガポールの国産非石油製品輸出は11.6%の成長を見たが、韓国の15.5%、マレーシアの21.5%、フィリピンの33%の成長には及ばない。JMサッスーンのアナリストは、シンガポールがこうした傾向を是正するのは望み薄で、シンガポールのサイズが1つの限界と指摘する。先のメリル・リンチ・アナリストは、Sドル高をもう1つの理由として掲げた。
今年8~10月の国産非石油製品輸出に占めるディスクドライブと半導体の比率は16%と14%だが、当面は半導体部門が、ディスク・ドライブ部門の失地を補填し、化学部門の急成長も持続する見通しだ。
GKゴーのエコノミストによると、電子部門は比較対象になる昨年の数字が低かったこともあって今年は23.9%の成長が見込める。これに対して化学部門は今年21%、来年は一層大幅な25%の成長が望めると言う。
化学部門が製造業領域における電子産業の地位に取って代わるには時間を要する見通しだが、アナリストらはその他にもシンガポール製造業が抱える構造的問題を指摘する。
その1つはディスク・ドライブ産業とこれに取って代わるウエハー製造業や化学産業が必要とするハイエンド技術者のミスマッチ。ローエンド技術者に関しては、その多くがシンガポールアンでないこともあってさして問題にならないが、プロセス・エンジニアリング等に関わる高度な技術を備えた労働者を確保できるか否かが、この種の投資を誘致する鍵になる。
また主要な成長領域、例えばフロント・エンド・チップ・ファブリケーションや化学部門が必要とする支援産業が存在しないこと。ディスク・ドライブ産業の支援部門の育成に10~15年かかったように、この種の支援部門を育成するには一定の時間を要する。
いずれにしてもシンガポールがコンポーネントの大量生産基地に向いているようには見えず、その意味で知識集約産業を志向する政府の政策は正解と言える。将来はより多くのファブレス・チップ・デザイン会社を誘致し、サービスを重視した産業構造への転換を図ることが肝要と言う。(BT:12/13)
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