SEAnews 1999-12-14 ArtNo.21317

【シンガポール】シンガポール取引所(SGX)上場の国防産業企業Avimo Holdingsは光学部門の好調に支えられ、1999年9月期年度に前年を37.8％上回る2020万Ｓドルの純益を計上、売り上げも12％増の2億1800万Ｓドルを記録した。
AvimoのNicholas Prest会長によると、好調な受注、予想される半導体機器市場の復調、過去1年間の一連の企業買収を通じて実現された事業基盤の拡張等から将来の見通しは明るい。
光学部門は、ナイト・ビジョン製品に対する需要増等で再度好調な業績を実現した。米国における新製品の発売、システム部門の改革に伴う予想される英国国防省方面からの受注増等から、先行きの見通しも明るい。
光学部門の税引き前利益は62％増の1640万Ｓドルをマーク、グループ利益の60％に貢献した。同貢献度は前年度の50％から拡大している。システム部門利益は前年度並みの1000万Ｓドル強で、中国及びマレーシアにおける金属仕上げ部門の売り上げは低調だった。
地域的に見るとシンガポールのグループ利益に対する貢献は前年度の740万Ｓドルから1740万Ｓドルに拡大、それ以外の地域からの利益は18％減の980万Ｓドルにとどまった。
1999年度にはフランスの国防システム・メーカーThomson-CSFが、Avimoｍの24.9％の持ち分をAlvisから買い取った。Thomson-CSFは、さらに17.1％の権益を追加購入するオプションも認められている。(BT,ST:12/10)