1999-12-13 ArtNo.21314
◆<印度>KuバンドをVSAT/ISPに開放
【ニューデリー】インド政府はKu bandを超小型地球局(VSAT:Very Small Aperture Terminal)サービス・プロバイダー及びインターネット・サービス・プロバイダー(ISP)に開放する方針を決めた。
電信局(DOT)幹部が10日語ったところによると、2000年初に打ち上げられる通信衛星Insat 3-Bに搭載されるKuバンド・トランスポンダーはVSATサービスプロバイダーの利用に供される。Kuバンドの利用を確保する上からVSATサービス・プロバイダーにはそのハードウェアの仕様をDOTに提出するよう求められる。
またKuバンドはISPに対しても完全開放される見通しで、ISPがその欲する通信衛星を選択できるよう公式発表が間もなく行われるはずである。
VSATサービス・プロバイダーには、目下のところ、Cバンドと拡張Cバンド・サービスのみの利用が認められ、KuバンドはDOTが独占している。
VSATサービス・プロバイダー協会のB.G. Bhalla事務局長によると、世界のVSATサービス・プロバイダーの60%がKuバンドを使用している。今回のインド政府の動きはハードウェア・ターミナル・コストを引き下げ、Cバンドのキャパシティーの逼迫を解消する見通しだ。
Comsat MaxのSudipta K. Sen重役(CEO)によると、Kuバンドの利用許可はインド政府の“オープン・スカイ・ポリシー”の延長であり、VSATのセットアップのリード・タイムを短縮する見通しだ。何故ならKuバンドの確保はCバンドに比べ格段に容易なため。
HCL ComnetのSanjeev Nikore重役(ED)によると、目下国内のVSAT局は1万局程度だが、Kuバンドの利用が可能になったことから、来年は10万局が設けられるものと見られる。また農村部におけるVSATの設置も一層大きなスケールで実行できる見通しだ。(THBL,ET,IE:12/11)
|
|