1999-12-13 ArtNo.21304
◆<星>ウェブ広告収入、小規模ながら急成長:統計局
【シンガポール】シンガポール拠点のより多くの企業がインターネットを通じて潜在顧客の獲得を図っており、ウェブ広告収入は1997年の180万Sドル、1998年の360万Sドルから今年は1390万Sドルに拡大する見通しだ。
シンガポール統計局(DOS)が今年2月に当地拠点の営業額トップ1000社及び主要な情報技術(IT)企業を対象に調査した結果、Eコマースの市場規模は1998年の16億Sドルから1999年の19億Sドルに拡大が見込まれ、Eコマースの成長速度は堅調だが、この種の取引の経済全体に占める比率は依然0.1%に過ぎない。また限られた少数の企業のみがEコマースを採用している。例えばB2C(business-to-consumer)Eコマースに関しては、調査された企業の僅か2%強が実際に手がけているに過ぎない。サプライヤーやビジネス・パートナー間のB2B(business-to-business)Eコマースにしてもその普及率は4%にとどまった。
一方、B2BEコマースの形態にも変化が見られ、1997年当時はイントラネット(企業内ネットワーク)やエクストラネット(企業とサプライヤー等限定されたグループ内ネットワーク)等、閉鎖型ネットワークがほとんど全てだったが、1998年にはインターネット・ベースのものが16%を占め、1999年は後者の比率が24%に達する見通しだ。
ネットワーク・サービス、Eコマース・ソルーション、ウェブ広告等、Eコマース支援サービスの収入は、1997年の1億4600万Sドルから1998年の2億7200万Sドルに拡大、今年は3億6400万Sドルに達するものと予想されている。
とは言え報告書は、Eコマースのデータ収集は困難なことから、シンガポールにしろ、世界の他の何れの国にしろ、正確な測定は困難と付言している。(BT:12/11)
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