1999-12-13 ArtNo.21303
◆<星>マイケル・ヤップ氏、コマース・エクスチェーンジ主任に
【シンガポール】国家コンピューター局(NCB)のMichael Yap前局長(CEO:38)は、12月9日付けでコマース・エクスチェーンジ(CE)の最高経営者(CEO)に就任するとともにテクノロジー・デベロプメント・ファンド(TDF)にも加わった。
Visa International/NCB Holdings(NCBの投資機関)/TDFが共同で設立したCEは国際オンライン支払い/ロジスティクス/オンライン取引処理等、B2B(business-to-business)関連のワン・ストップ総合サービスを提供する。これに対して国家科学技術局(NSTB)傘下のTDFはベンチャー・キャピタルや銀行の融資を得られぬスタート段階にあるハイテク企業に対する少額(最大S$10万)の出資を引き受ける。
ヤップ氏によると、同氏はTDFを通じてインターネットやハイテク関連のスタートアップ企業に投資するだけでなく、この種のスタートアップ企業の管理職や取締役を引き受け、実際の経営に参加する。例えばTDFがインターネット・スタートアップ企業に出資後、TDFを代表して当該企業の取締役に就任したヤップ氏は、当該企業にCEのEコマース・サービスを利用するよう内部から提言する。
これによりインターネット・スタートアップ企業の多くが、CEとB2BEコマース・サービスのアウトソーシング契約を結ぶことになる。
米国のIT調査会社Gartner Groupは、アジア太平洋地域のB2BEコマース市場が今年の180億米ドルから2003年には2720億米ドルに成長すると予想している。(BT,LZ:12/11)
|