1999-12-13 ArtNo.21302
◆<星>TPV、US$1億PCモニター製造契約獲得
【シンガポール】シンガポールと香港の証取に最近上場した中国大陸を製造拠点とする台湾系コンピューター・モニター製造会社TPV Holdingsは9日、来年世界のトップ4パーソナル・コンピューター(PC)メーカーの1社に1億米ドル相当、約100万ユニットのモニターを納入する契約を獲得したと発表した。
世界第4位のモニター・メーカー、TPVのJason Hsuan会長兼MDはこの日のビデオ・コンファランスの席上、以上の消息を語ったが、PCメーカーの社名を明らかにすることを控えた。それによると4~5%のマージンからすれば、今回の契約は400万~500万米ドルの利益をもたらす。同社はトップPCメーカー4社、Hewlett-Packard (HP)、Dell、IBM、Compaqに既にモニターを納入しており、特にCompaq、IBM、HP3社との契約は同社の営業額の60%に貢献している。
今年のビジネスは健全な成長を見ており、第3四半期までのモニター生産は、昨年同期比60%の成長を見た。通年の生産量は昨年の400万ユニットから600万ユニットに拡大する見通しだ。
来年第2四半期には福建省福清と北京における生産が大幅に拡大されるが、生産ラインの増設と就業シフトの増加のみで対応できるため、投資支出が大幅に拡大することはない。
1999年12月期の目標年間売り上げ5億米ドルと目標純益2090万米ドルは達成できる見通しだ。これは昨年の売り上げ3億8890万米ドル、純益1397万米ドルに比べ49%の増益になる。
世界の主要モニター会社が2、3年前の50社以上から25社に減少したことに加え、中国が世界貿易機構(WTO)に参加すれば、TPVの事業の先行きは一層明るさを増す。目下TPVの生産活動の20%が中国で進められているが、WTO参加により中国における製造コストは下降し、加えて米国が中国製品に対する低輸入関税を維持するなら並行輸入業者にも対抗できる。
中国、南アメリカ、東欧におけるビジネスも順調で、中国における売り上げは30%以上の成長が見込める。同社製品は中国市場の20%のシェアを占めていると言う。(ST,BT:12/10)
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