1999-12-13 ArtNo.21300
◆<星>住友/東亜/日本触媒合弁MMA工場、来年は20%増産
【シンガポール】住友化学工業/東亞合成/日本触媒/住友精化の4社から成るSingapore MMA and Acrylic Group (SMAG)が3億米ドルを投じてジュロン島に建設した化学工場が10日正式オープンした。
Sumitomo Chemical Singapore (SCS)の松川一利重役(MD)によると、工場は今年2月に操業を開始、目下フル稼働しているが、デボトルネッキングにより来年の製造能力は10~20%アップする。
合計6つのプラントが設けられ、年産5万トンのMMA(methyl methacrylate acid)モノマーの他、ポリマーMMA(PMMA)樹脂、クルード・アクリル酸、氷アクリル酸、アクリル・エステル、ポリマー吸収剤等が製造される。MMAの需要は年率5~6%、PMMAのそれは3~4%の成長が見込まれる。これら2製品は台湾、中国、タイ、インドネシア等に輸出されており、目下需要は極めて良好なことから、向こう2年間の需要動向を見た上でMMA工場を増設することも検討している。しかし松川氏は投資額等の詳細は語らなかった。
SMAGは住友に率いられる日系コンソーシアムとシェルの合弁に成るPetrochemical Corporation of Singaporeのアイルムルバウ島石油化学コンプレックスから原料の供給を得ている。(ST,LZ:12/11)
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