1999-12-10 ArtNo.21289
◆<星>EDB、ロジスティクス投資の年率6%の成長目指す
【シンガポール】シンガポールをバーチャール・マニュファクチュアリング時代のロジスティクス拠点にすることを目指す経済開発局(EDB)は、今年はロジスティクス・プレーヤーによるシンガポールにおける投資が昨年比6%増の3億3000万Sドルに達するものと見込んでいる。
バーチャル・マニュファクチュアリングとは世界中から資材を調達し、世界の最適な場所に製造拠点を設け、世界の如何なる場所にも必要な時に必要量の商品を送り届けられるシステム。EDBのLiew Heng San専務理事(MD)によれば、もしシンガポールがこうした時代のニーズに応じられるなら、マニュファクチュアリング・ロジスティクスの国内総生産(GDP)に占める比率は今日の3%から2010年には3.5%に拡大するはずである。
EDBはシンガポールを全世界の3つのソルーション・センターの1つに選定するような企業30社の誘致を目指しているが、同目標を実現するには、世界のトップ・クラスのロジスティクス・インフラを備えるだけでなく、世界最良のロジスティクス・マンパワーを確保せねばならない。
目下ロジスティクス部門の労働者の90%が未熟練労働者で占められているが、今後は毎年創出される1000人分のマニュファクチュアリング・ロジスティクス領域の就業機会の内500人分が熟練労働者で占められねばならない。
必要とされるもう1つのカテゴリーのプレーヤーはフォース・パーティー・ロジスティクス・プロバイダー(FPLP)。この種のプレーヤーはサプライ・チェーンを分析し、最適化する役割を担う。FPLPはパートナー間のデータ交換を拡張、ビジネス・プロセスを評価し、企業をバーチャル・ネットワーク環境に適応させる。
今後のロジスティクス・プレーヤーはソーシングからグローバル・ディストリビューションまでをカバーする総合的なソルーションを提供せねばならない。こうしたプレーヤーは地元パートナーを必要とするため、EDBはこの種のパートナーシップも奨励すると言う。(BT:12/9)
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