SEAnews 1999-12-09 ArtNo.21276

【クアラルンプル】North-American Teleglobe IncがTime Telecommunications Sdn Bhd(ﾀｲﾑ･ﾃﾚｺﾑ)の潜在的バイヤーとして浮上している。消息筋によれば、テレグローブは、法人債務再編委員会(CDRC)がタイム・テレコムの買収入札を締め切った後、タイム・テレコムの資産買収に関心を表明した外国企業2社中の1社で、もう1社はMCI Worldcomと言う。
レノン・グループのTan Sri Halim Saad会長は7日催されたグループの年次／特別総会後記者会見し、同社の46.8％子会社タイム・エンジニアリングBhdの取締役会は完全出資子会社タイム・テレコムに対してなされた3社の買収提案の内容に満足しておらず、これらの入札者がその提案内容を修正しないなら新たな投資家との協議を進めると語った。
これら3社とはMaxis Communications Bhd、Kejora Harta Bhd、Singapore Technologiesで、Maxisの入札価格は12億Ｍドル、シンガポール・テクノロジーズのそれは14億8000万Ｍドル、地元ビジネスマン、サムスディン・アブ・ハッサン氏と米国拠点のガルフ・テクノロジーに率いられる不動産開発会社クジョラ・ハルタはタイム・エンジニアリングの45億Ｍドル債務引き受けを含む提案を行ったとされる。
タイム・テレコムは南北高速道路に沿って敷設された光ファイバー・ケーブルと1600キロの海底ケーブルを保持することから、タイム・エンジニアリングのクラウン・ジュエルと称されて来た。
ハリム氏は、「いずれにしても来年1月7日までにはバイヤーが見いだされるはず」と語ったが、新たな潜在バイヤーの具体的社名を明らかにすることは避けた。タイム・エンジニアリングは、会社法176条の規定に基づく法廷命令により来年1月8日まで債権者の取り立てから保護されている。
テレグローブはタイム・テレコムにかなり強い関心を表明しているとされるが、テレグローブ自身がタイム・テレコムの権益を買収するのか、その株主Charles Sirios氏の非公開会社TIW Wirelessがその任を負うのか、あるいは両社が共同で買収するのかは定かでない。
一方、ＭＣＩワールドコムは、タイム・テレコムの通信網のみに関心を表明しいるが、ハリム氏はタイム・テレコム全体の売却もしくは、タイム・テレコムに対する出資パートナーを求めているとされる。(STAR,MBT,LZ:12/8)