1999-12-08 ArtNo.21265
◆<印度>TVSエレクトロニクス、ソフトウェア事業に進出
【チェンナイ】ドット・マトリクス・プリンター、キーボード、無停電電源装置(UPS)等、コンピューター周辺装置の指導的メーカーとして知られるTVS Electronics Ltd (TVS-E)がソフトウェア・ビジネスに乗り出したことから、同社株価が急騰している。
TVS-E筋によると、同社はIT(情報技術)訓練や2000年(Y2K)問題等、サービス・ベースのソフトウェア・ビジネスには関心がなく、全国200都市以上に展開する公認ディーラー1200社を通じた、小売り/銀行/ATM支払い/政府部門の自動化に関わるソフトウェア製品の流通に照準を合わせている。
TVS-Eは多数の中小ソフトウェア会社とタイアップ交渉を進めており、当面同事業に1~2クローを投資する計画だ。
TVS-Eは最近Sundaram Telematics Ltd (STL)を買収し、エンベデッド(組込み)ソフトウェア・ビジネスにも進出を果たした。当初Sundaram Fastenersが払込資本500万ルピーで設立したSTLは、Lucent Technologies向け通信機器関連ソフトの開発に携わっていたが、昨年ルーサントとの契約を失い、経営難に陥っていた。しかし今ではSTLの10人の研究チームはTVS-Eの傘下に入り、通信機器とITに関連した組み込みソフトの開発を続けている。
TVS-Eの1999年9月期9ヶ月の純売り上げは昨年同期比50%増の126クロー、純益は2倍以上の2.04クローを記録した。
TVS-E株は1週間前には87ルピー前後だったが、ソフトウェア・ビジネス進出の消息が伝えられた後、12月3日には125ルピーに43%ジャンプ、6日にはさらに133ルピーまで値上がりした。(ET:12/7)
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