1999-12-07 ArtNo.21243
◆<星>テクノプラナー・センター、賃貸スペースを2倍に拡大
【シンガポール】シンガポールの工業用不動産の供給を引き受ける政府系ジュロン・タウン公社(JTC)は、予想以上に反響が良好なことからAyer Rajahに設けたハイテク・スタートアップ企業向け工業団地テクノプラナー・センターの賃貸スペースを2倍に拡大する。
JTCのKo Kheng Hwa局長(CEO)によると、インキューベーター施設に対する需要は旺盛で、9階建て工業ビルに設けられた29ユニットのスペースは10月半ばのオープン後僅か2週間で全て入居契約された。このため来年半ばまでに8階建て30ユニットの同様の施設を設ける。目下JTCが管理する1万9600平米のスペースがテクノプラナーにより賃借されており、同社はシンガポール最大のインキューベーター・スペース・プロバイダーになっている。
JTCはテクノプラナーシップ21イニシアチブに呼応し、幅広い需要に応じられる様々な施設を準備している。ハイテク・スタートアップは予算、イメージ、ニーズに応じて最適な施設を選択できる。
ハイテクスタートアップのためのインキューベーター施設は、大きく以下の3つのカテゴリーに分けられる。
ニュー・ビジネス・クリエーション奨励スキームの下、工場スペースのみのフラット工場であれば、有資格の事業主は平米当たり月間最低6.95Sドルの優待価格で、3年間にわたり最大500平米までを借り受けることができる。1年以上前にスタートした同スキームの下、約70社が1万5000平米を賃借している。
これに対して中央空調施設を備えたテクノプラナー・センターの月間平米当たり賃貸料は19.46Sドルから。サウス・ブオナ・ヴィスタ・サイエンス・ハブ内Ayer Rajah Crescentの工業ビルには、共同の会議室/レセプション・エリア/製品陳列スペース/スタッフ・ラウンジ等の施設が設けられている。
一方、シンガポール・サイエンス・パークのイノベーション・センターは、トップ・エンドのもので平米当たり月額賃貸料は24Sドルから。国立シンガポール大学(NUS)に隣接した同施設の周囲には造園が施され、イメージを重んじるスタートアップ企業に適している。しかし46ユニット中既に43ユニットが賃貸済みと言う。(ST,LZ:12/6)
|