SEAnews 1999-12-07 ArtNo.21241

【シンガポール】スターハブ・インターネット(前社名ｻｲﾊﾞｰｳｪｲ)は、無料インターネット・アクセス・サービスを開始して後僅か2日間に4万人近い新規契約者を獲得、予想以上の成果を上げている。
観測筋の中には、英国等の例では大部分のネット・ユーザーが信頼度の高いサービス提供者と無料サービス提供者に二股契約しており、シンガポールの既存の49万人のインターネット・ユーザーも早晩、全員がが無料サービス契約を結ぶ可能性が有ると予想する向きもある。
問題は、一度にこれほどの新規加入者を得てサービスの質を維持できるかだが、この点に関してスターハブ・インターネットは、同社の施設は15万～20万人のユーザーにサービスを提供できる容量があるため、問題ないとしている。ちなみにこれ以前の同社のネット契約者は5万人と伝えられていた。
昨日は第4のインターネット・サービス・プロバイダー(ISP)、データワンがサービスを開始、シンガポール・ケーブル・ビジョンも近く広帯域インターネット・サービスに関する発表を行うと言われている。こうした中で既存ＩＳＰの1社、パシフィック・インターネットの幹部は数日中に市場環境の急変に伴う新措置を発表すると語った。
シンガポール・テレコム傘下のＩＳＰ、シングネットのコメントは伝えられていないが、観測筋はスターハブ・インターネットの新戦略に対する旺盛な反応を目にして、ライバル他社は、何処も座視することはできないと予想している。(LZ:12/6)