SEAnews 1999-12-06 ArtNo.21233

【プタリンジャヤ】テレコム・マレーシアBhd(TMB)は、ＳＤＨ(ｼﾝｸﾛﾅｽ･ﾃﾞｼﾞﾀﾙ･ﾊｲｱﾗｰｷ)技術の導入に関わる2億3000万Ｍドルの契約をイタリヤ企業Marconi Communications SpAの現地合弁会社Marconi Malaysia Sdn Bhdに発注した。
マルコーニ・マレーシアのTan Sri Mohd Ghazali Seth会長が2日語ったところによると、同社は、向こう3年間にSTM(Synchronous Transfer Module)1、4及び16ＳＤＨ多重チャンネル／クロス・コネクトを用いた光ファイバーＳＤＨ網の据え付け／試運転を手がける。同システムはＴＭＢのネットワーク機能を補強し、信頼度の高いサービスの提供を可能にする。ＳＤＨ網は、ネットワークの一部に障害が発生しても、自動的にこれを克服、ネットワークの中断を回避することができる。
ＳＤＨ網の構築は、マレーシアを世界のサイバー・ライフスタイル／サイバー・ビジネス・モデルのセンターにすることを目指すビジョン2020を支援するＴＭＢのプロジェクトの重要部分を成している。
マルコーニ・マレーシアは過去6年間にＳＤＨや他の先端技術に関わる4億6800万Ｍドルの契約を獲得しており、今回の契約は、マルチメディア・スーパー・コリドー(MSC)事業の一部を成している。
マルコーニ・マレーシアはクダ州クリムに工場を有し、昨年3000万Ｍドル以上を投資、2000年には別に3000万Ｍドルの投資を予定している。マルコーニは1993年以来マレーシアに拠点を設け、通信機器やチャンネル・ユニットの製造を手がけている。これらの製品はマレーシア国内市場に供給される他、アジア、中央／南アメリカ、欧州、イタリヤに輸出されている。
1985年に設立されたマルコーニ・マレーシアには、Lembaga Tabung Angkatan Tentera (LTAT)／Lembaga Urusan Tabung Haji (LUTH)／Perbadanan Kemajuan Negeri Kedah (PKNK)／Bank Islam Malaysia Bhdが合計70％、英国ＧＥＣの完全出資子会社Marconi Communications SpAが残りの30％を出資している。(STAR,MBT:12/3)