1999-12-06 ArtNo.21226
◆<星>SPH、スイス企業と合弁で広帯域コンテンツ提供
【シンガポール】シンガポール各紙の持ち株会社シンガポール・プレス・ホールディングズ(SPH)は3日、スイスのテクノロジー会社Fantastic Corporationと、40:60の合弁で1000万米ドルを投じ、テレビ/コンピューター/移動電話を通じた高速オンライン・メディア・コンテンツ・サービスを提供すると発表した。
SPHはメディア事業における経験を活用し、同合弁事業をアジア市場でプロモーションする計画だ。これに対してメディア企業に対する広帯域ソルーションの提供者として知られるファンタスティックは、ソフトウェア技術/ブランド・チャンネル/広帯域サービスを引き受ける。
広帯域インフラの提供者は本格的な広帯域コンテンツに飢えている。こうしたニーズに応じるのが合弁事業の狙いで、新会社は、オーディオ、ビデオ、テキスト形式のコンテンツを、テレビや、インターネットに接続されたコンピューター、あるいはコーヒー・ミキサーや冷蔵庫等、他の電子製品のためのデジタル広帯域情報に再包装して提供する。これによりミュージック・テレビジョン(MTV)やロイター等のメディア・コンテンツ・プロバイダーと、コンテンツに飢えているシンガポール・ケーブル・ビジョン(SCV)やシングテルMagix等のメディア・ディストリビューターの間のギャップを埋める。
合弁会社は同時に個々の市場にマッチしたローカル・コンテンツを創造し、広帯域サービスをアジア太平洋地域の隅々に普及させる。新会社は来年から事業を開始、最初の商業チャンネルも2年以内に開局されると言う。(ST,BT,LZ:12/4)
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