SEAnews 1999-12-06 ArtNo.21225

【シンガポール】来年4月から基本電話サービスを開始するシンガポールの新参総合電気通信会社スターハブは3日、時間制限のない完全無料のインターネット・アクセス・サービスを提供すると発表、古参インターネット・サービス・プロバイダー(ISP)、シングネット及びパシフィック・インターネット(ﾊﾟｯｸﾈｯﾄ)に挑戦状を突きつけた。
シンガポール・テクノロジーズ・テレメディアが34.5％、シンガポール・パワーが25.5％、NTT Comが22％、ブリティシュ・テレコムが18％出資するスターハブのTerry Clontz重役(CEO)がこの日記者会見したところによれば、同社が完全出資するＩＳＰ子会社スターハブ・インターネット(旧社名ｻｲﾊﾞｰｳｪｲ)とアンリミテッド・アクセス・サービスを結びさえすれば、登録料もアクセス料も不要で、アクセス時間に制限はない。
市内電話料とカスタマー・ヘルプ・デスクを使用した際の毎分30Ｓセントのみがユーザーの負担になる。また全くウェブ・サーフィンを行わず、Ｅメールのみを利用する際は月間1Ｓドル99セントが徴収される。
クロンツ氏は、「これは通信事業サービスに新局面を開くものだが、来年4月に同社が開始する基本電話サービスや移動電話サービスにも無料サービスが導入されることを意味しない」と付言した。。
スターハブ・インターネットのTan Tong Hai重役(GM)によると、新聞社の経営が購読料に依存せぬのと同様、スターハブ・インターネットも、契約者の使用料に依存しない。それよりも契約者の臨界質量を実現し、広告収入の拡大を図る。同社はフリー・サービスにより契約者の数が現在の5万人から1年以内に25万人に拡大するものと見ていると言う。しかしタン氏は広告収入に関して具体的な目標額を示さなかった。(ST,BT,LZ:12/4)