1999-12-02 ArtNo.21206
◆<印度>アクセント予約者の70%がトップエンドGLS選択
【ムンバイ】Hyundai Motors India(HMI)が発売した中型乗用車アクセントをこれまでに予約したバイヤー約2000人の70%以上がトップ・エンドのGLSを選択、これまでのインド自動車市場におけるバイヤーの傾向とは著しく異なる現象が生じている。
ディーラー筋によると、GLSの価格は68万6000ルピー、これに対してスタンダード・バージョンのGLE1やGLE2の価格は62万7000ルピーと65万8000ルピー。GLSにはパワー・ウィンドウ、セントラル・ロッキングの他、豪華なインテリアが施されている。これに対してGLE2はパワー・ステアリング、フロント&リア・スピーカー、フォグ・ランプが付いているが、GLE1にはこれらのものが1つも装備されていない。僅か3万ルピーの違いで、GLSは高級車の全ての要件を満たしている。
アクセントは小型車サントロに次ぐ、HMIのインドにおけるセカンド・オファーで、サントロは1年ほど前の発売以来ドリーム・ラーンを続けている。こうした中でHMIは当初予定していたプジョーTUD5エンジン搭載のディーゼル・バージョンの発売を控えている。
サントロの成功は、インドのバイヤーがガソリン車を忌避し、ディーゼル車を好むと言うこれまでの定説を覆した。これまで取り分け中型乗用車に関してはこうした傾向が顕著で、例えばフォード・エスコートのバイヤーの80%がディーゼル・バージョンを選択している。こうした理由としては、ディーゼル油のコストがガソリンの3分の1に過ぎないことが指摘されていた。
フォードの最新中型車モデルIkonに関してもディーゼル・バージョンが人気を呼んでいるが、ガソリン・バージョンも決して悪くなく、一部のディーラーは両バージョンの予約者にほとんど差はないと述べている。(IE:12/1)
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