SEAnews 1999-12-02 ArtNo.21195

【シンガポール】英国証取上場のTrifastは火曜(11/30)、シンガポール子会社TR Formacをグループのアジア太平洋地域本部に格上げすると発表した。
TrifastのMalcolm Diamond重役(CEO)がSenokoに600万Ｓドルを投じて設けたTR Formac製造施設の開所式の席上語ったところによると、1997年に330万Ｓドルで買収したTR Formacは、今やアジア太平洋地域におけるグループの主要な製造／流通センターになっている。
TR Formacはコンピューター／電気通信／電子業界向け工業用ファスナーや部品の供給を手がけ、グループの中で最も好収益を上げている。TR FormacのSteven Tan重役(MD)によれば、Senoko工場は6月に買収したもので、床面積5万5000平方フィート、月間1億ピースの工業用ファスナーを製造している。生産規模は2～3年で50％ほど拡大する見通しだ。
TR Formacの営業額は過去4年間に9倍に拡大、今年は2000万Ｓドルに達する見通しだ。コンパック、ＩＢＭ、モトローラ、ノキア等、主要顧客の需要は一層の拡大が見込まれ、新工場は将来の事業拡張に備えたもの。シンガポール業務は、2000年11月期グループ年間利益に20％貢献する見通しだ。
Trifastは目下ペナン、上海、東京に営業拠点を有し、来年はタイ進出を予定している。製品の25％以上が目下タイに輸出されている。
アジアはグループにとって最もダイナミックな成長地域で、シンガポール証取(SES)への上場を通じた資金調達の可能性も検討している。
2000年3月期グループ年商は1億1000万米ドル、税引き前利益は1100万米ドルが見込まれると言う。(ST,BT,LZ:12/1)