SEAnews 1999-12-01 ArtNo.21182

【シンガポール】ナスダック登録のパシフィック・インターネット(ﾊﾟｯｸﾈｯﾄ)は、ワールド・クラスのポータルを目指す戦略の一環として、オンライン・インフォメーション・サービス・プロバイダー、ZDNetAsiaと5年間の協力覚書を交換した。
パックネットは同覚書の下、サイエンス・パークの本部で、ZDNetAsiaのためにハイスピード・コ・ロケーション／ホスティング・サービスを提供する他、シンガポール、香港、フィリピン、オーストラリア、インドにおけるインターネット・サービス顧客に提供するユーザー・キットのブックマークにZDNetAsiaのURLを登録する。これに対してZDNetAsiaはパックネットが2週間前に稼働させた新ポータル“Pacfusion.com”にテクノロジー関連のデイリー情報を提供する。両社は広告料収入の分与協定も結んでいる。
パックネットがＥコマース市場開拓の機関車として期待をかけるPacfusion.comの当初の現金準備／インフラ資産は1億米ドル、同社は戦略パートナーとの提携を希望しており、またベンチャー・キャピタルから新たに1億米ドルの資金調達を目指している。
オンライン・ジャイアンツZiff-Davis Inc.の完全出資子会社Ziff-Davis Asia Pacific Pte Ltdにより経営されるZDNetAsiaは、情報技術(IT)関連のニュース／情報／催し等を紹介する米国ベースのトップ・インターネット・ポータルのアジアバージョンで、Ziff-Davis Asia-PacificのRoger Yuen重役(MD)によると、パックネットの域内におけるインフラとプレゼンスは同社の域内事業拡大計画にマッチしており、幅広い協力が可能と指摘した。(ST:11/30)