1999-11-30 ArtNo.21174
◆<印度>HPCL、トタールと合弁でLPG地下貯蔵施設建設
【ヴィサカパトナム】ヒンドスタン・ペトローリアム・コーポレーションLtd(HPCL)とTotalFina傘下のTotal Gas & Power India (TGPI)は、合弁会社South Asia LPG Company Ltd (SALPG)を通じて、アンドラプラデシュ州のVizag港に5000万米ドルを投じ、2003年第1四半期の完工を目処に液化石油ガス(LPG)地下貯蔵施設を建設する。
インドにLPGの地下貯蔵施設が設けられるのは初めてのことで、これによりVizagがアンドラプラデシュ/オリッサ/マドヤプラデシュ南部/マハラシュトラ東部/タミールナド北部を含む東海岸地域における石油製品の中継地になるだけでなく、インドにおけるLPG貯蔵業務に新紀元が開かれる。
SALPG幹部によると、同社はLPG貯蔵施設を建設後、周辺諸州や南部地区市場を開拓するため、パイプラインを通じたLPGのディストリビューション網を建設することも検討している。しかし当面はスケジュール通り地下貯蔵施設を完成させることに専心する。
HPCLとTotalFinaは1995年に覚書を交換、Chennai、Paradip、Haldia、Tuticorin等の候補地も検討したが、Bharat Earth Movers LtdとGeostockに委ねた事業化調査が昨年完成後、Vizagを建設地に選び、今月16日に合弁会社SALPGを正式に発足させた。
地下145メートルに6万トンの貯蔵施設が設けられ、年間延べ貯蔵能力は120万トン。2本の抜き取り口を通じたLPGの抽出量は毎時合計1000トンで、圧力ポンプ、防火施設、地下水圧防壁等の施設が設けられる。
地下貯蔵施設は同規模の低温貯蔵施設に比べ50%ほど割安で、公害の恐れが少なく、安全性も高いと言う。(THBL:11/27)
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