1999-11-30 ArtNo.21165
◆<星>地元インターネット企業、内外企業から600万Sドル獲得
【シンガポール】地元ソフトウェア研究機関Kent Ridge Digital Labs (KRDL)からスピン・オフしたインターネット企業CommonTownはシリコン・バリーのベンチャー・キャピタル会社Walden International Investment Group及び地元のSPHマルチメディア及びEDBインベストメントから600万Sドルの出資を得た。
ウェブ上におけるインターラクティブな操作を容易にするアプリケーション“CommonTown(社名と同じ)”は、ウェブページ上における疑似3次元表現を可能にする。
コモンタウンの創設者Joel Loo重役(CEO)によると、同製品はグラフィックを愛し、友人や仲間とウェブ上の創作物をシェアすることを望む全世界の10~25歳の年齢層をターゲットにしており、向こう2年間に200万人のユーザー獲得を目指す。目下の登録ユーザーは1万人。
コモンタウンのウェブサイト“コモンタウン”にアクセスするには、CD-ROMか、ダウンロードを通じてPCにソフトウェアをインストールせねばならない。同サイトにはタウン・ホール・アイコンがあり、ユーザーが同アイコンをクリックすると、ディスカッション・フォーラム、カレンダー、投票所等にアクセスできる。バーチャル・タウンの各ハウス・アイコンをクリックすれば、オンライン・フォーラム、あるいはチャット・ルームに案内される。
コモンタウンはユーザー・ベースを拡大するため、世界21カ国の学校を同社のインターネット・アプリケーションでリンクするプロジェクトを準備している。
シンガポールでは、例えばラッフルズ・インスティテュート等の学校と協力、ウェブ上にこれらの学校のバーチャル・キャンパスを構築しており、香港では青年奉仕団体Breakthroughがコモンタウン・ソフトウェアを用いてメンバー間の連絡を行っている。
コモンタウンの主要な収入源は、ソフトウェアのラインセンス料と広告料だが、まだ利益を上げるには至っていない。来年4月までに、スタッフを30人に増員、6ヶ月以内にシリコンバリーにオフィスを開設、2年以内にナスダックに登録するのが、当面の目標と言う。(BT:11/26)
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