1999-11-30 ArtNo.21163
◆<星>10月の製造業生産22.6%アップ
【シンガポール】シンガポールの10月の製造業生産は電子及び化学産業の力強い成長に牽引され、22.6%アップ、1996年1月の26%に次ぐ大幅な伸びを記録した。
10月には国産非石油製品輸出もやはり電子/化学部門の好調に支えられ、15.3%の成長を見ており、製造業の記録的な成長は、輸出の好調な伸びとともにシンガポール経済のリセッションからの立ち直りを裏付けた。これにより製造業生産は昨年12月以来11ヶ月連続のプラス成長を記録したことになる。
製造業生産は9月には15%、8月には18.5%の成長を見ており、データの一時的変動の影響を相殺した3か月移動平均で見ると、10月の成長率は18.6%、9月は17.1%、8月は18.7%となる。
電子生産は米国、欧州、アジア太平洋地域の強い需要に支えられ、8月の33.2%、9月の15.9%に続き、10月も31.4%の堅調な伸びをマークした。
メモリ・チップの生産の伸びが半導体部門の成長を牽引、パーソナル・コンピューター(PC)、プリンターの生産にも伸びが見られた。
しかし主要メーカーの組織再編からディスク・ドライブ(HDD)の生産がダウンした他、製造拠点の周辺諸国への移転を反映してプリント基板アセンブリー(PCBA)の生産も下降した。
化学産業は9月の32.9%に続き、30.5%の大幅な成長が記録された。これは主に薬品生産の149.5%、特殊化学品の61.3%の伸びに牽引されたもの。しかし石油精製部門は-16%、石油化学部門も-2.7%の落ち込みを見た。
工学部門は電子部門の好調の恩恵を享受した精密工学の16.3%の伸びに助けられ、9.2%のプラス成長を実現した。しかしプロセス・エンジニアリングは石油鉱区機器の需要低下が祟り10.1%の落ち込みを見た。運輸機器部門は航空工業の活況が幸いし6.3%の成長を記録した。(BT,ST,LZ:11/27)
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